第21回　幸福度と年収の関係

幸福度と年収の関係は相関しないことが明らかであるが、なぜそうなるのかを考える。

まず、"人間の欲望"について考える。
下のグラフは指数関数(y=2^x)である。

人間の欲望が際限なく増えると言うことは皆さんも既知のことであろう。
際限なく増えると言っても、y=axのようなグラフ(一次関数)だと、"マイナスの欲望"が生じるのでこれは違う。
同様に、y=ax²のようなグラフでも、第二象限で減少するのでこれも違う。
指数関数型の"単調な増加"が最も適当であろう。

つまり、ある欲望が達成できたとき、次は2倍、4倍、8倍、16倍、32倍、64倍、…
となる。

この論理を推し進めると、金持ちになるほど、次々生じる欲望の達成が困難になってくる。
一方、マイナス方向へ進むと、1/2、1/4、と限りなく0に近づくが、決して0になることはない。

金持ちが必ずしも幸せとは限らないことを証明するには、金持ちであって幸せではない人が1人でもいれば証明できたことになる。(反例証明法)

結論:

｢貧乏 ⇒ 不幸｣　は偽
｢金持ち ⇒ 幸福｣　も偽

年収と幸福度は相関しない。(必要条件でも十分条件でもない)

しばしばTVで某医者、N川氏が、
｢不細工は生きる資格なし｣なんて言っているが、そんなこと嘘っぱち!

金持ちが必ず幸せとは限らない、ということを周知してもらいたい。

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