第23回　ランプの精のパラドックス (願い事のパラドックス)

ランプを出すと中から"ランプの精"が出てきて｢願い事を一つだけかなえてあげましょう｣といわれる話は結構有名。

しかし、かなえられる願い事が無限に増えてしまう方法がある。

方法1

1. ｢かなえられる願い事を100個にしてくれ｣という一つの願い事を言う。
2. 99個かなえられて、残り1個になったとき、再び｢かなえられる願い事を100個にしてくれ｣という一つの願い事を言う。
3. 以下、無限ループ

方法2

1. ｢これと全く同じランプをを100個出してくれ｣という一つの願い事を言う。
2. 99個かなえられて、残り1個になったとき、再び｢これと全く同じランプをを100個出してくれ｣という一つの願い事を言う。
3. 以下、無限ループ

パターン2

悪魔はある学者に対してこう言った。
「どんな願い事でも一つだけ叶えてあげよう。但し願い事を言った瞬間お前の命を貰う」

これも、ウロボロス的矛盾が発生してしまう。

場合1:学者が｢不老不死｣にしてくれといった場合

1. 学者が願い事を言ったので悪魔は命をもらってもよいことになる。しかし、ここでもらうと、学者が言ったことに対して矛盾する。
2. 命をもらわないならば悪魔は願い事を叶えなくても良いことになる。しかし、そこでかなえないと1にぶつかり、矛盾する。

場合2:学者が｢かなえられる願い事を100個にしてくれ｣という一つの願い事を言う

1. 悪魔は100個の願い事を聞くまで命をもらうことができない。
2. これを繰り返すと、無限ループ

本来の正解は場合2だそうです。