第45回　超能力が無いことの証明

超能力がないことを証明するのは「悪魔の証明」であって、なかなか難しい。
しかし、「無いこと」を証明するのに向いている方法といえば…
　背理法と対偶法である。

注) 超能力の定義は、「確立された自然科学の法則が否定している現象を起こせる能力」とする。

■背理法による証明

超能力があると仮定する。

(i)現在確立された自然科学が完璧な理論を構築している場合

物理学の理論に矛盾する。

(ii)現在確立された自然科学が完璧な理論を構築していない場合

ここで超能力が存在するならば、その能力による現象が確認された場合、超能力の存在が一時的に証明されるが。
しかし、同時にその"超能力"は新たな自然科学の法則として物理法則に吸収される。
それはもはや超能力ではなく、ただの自然科学現象にすぎない。

予知能力の場合

未来を予知(災害など)を予知できると仮定する。
災害を予知できると、場合によってはそれを防止することも可能である。
しかし、防止すると、その災害は起こらず、その予知に矛盾する。

一種のタイムパラドックスである。

物体の消失･出現

これは言うまでもなく質量保存の法則に反する。
しかし、4次元空間を使ったワープの場合はこの限りではない。

瞬間移動

相対性理論における「いかなる物体も光速を越えることはできない」という法則に矛盾する。
しかし、同じく4次元空間を使ったワープの場合はこの限りではない。

双子のテレパシー

よく、双子は互いに考えていることが分かると言われる。
しかし、性格は遺伝子と環境によって決まる。
同じ遺伝子を持ち、同じ環境で育ったなら、性格も同じようなものになるのは当然であり、
考え方や嗜好などが同じようなものになるのも当然だ。

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