第79回 魔法や超能力は存在するか?
未だに、魔法や超能力が存在すると主張するものが少なくない。
しかし、本当にそうだろうか。
まず一つの原因として、「魔法」「超能力」の定義が曖昧なままになっていることが挙げられる。
神秘性を感じてしまうとついついそう言う用語を並べてしまう傾向がある。
科学的に説明のつく能力をA集合、そうでない能力をB集合としよう。
当然、魔法や超能力はB集合に入ることになる。
B集合の要素として満たすものが存在しないならば、魔法や超能力は存在しない。
B集合の要素として満たすものが存在するならどうだろうか?
B集合に要素があるということは、科学的に説明のつかない能力が存在するということだが、
本当に存在するならば、それを説明する理論が時を待って完成するだろう。
理論が完成すると、その能力は、晴れてA集合の仲間入りを果たす。
B集合=「科学的に説明のつかない能力の集合」は、A集合への仲間入りを待っているグループだったのだ。
つまり、たとえ科学的に説明のつかない能力が存在したとしても、それは魔法や超能力ではない。
従って、魔法や超能力は存在しない。
念力は存在するか
念力がもし存在するならば、これは空間を離れて伝わる力なので、距離の2乗に反比例するはずである。
当然、念力であっても、その作用と大きさの等しい反作用は受けるはずだ。
また、仕事をするのでエネルギーを消費する。
また、単位は当然N(ニュートン)になるだろう。
透視は可能か
「空想科学映画読本」にあるように、微細な重力でも感じられるなら可能である。
オーラは存在するか
もし存在するなら、やはり距離の2乗に反比例するであろう。