仮説1 タモリのホテルでの恐怖体験
あるホテルで、1階にいるマネージャーに呼ばれたタモリが、上層階からエレベーターで下りているとき、途中階でエレベーターが止まり、おばあさんが乗ってきた。
そのときエレベーターは下行き表示で、タモリ本人も「下に行く」と言っていたが、おばあさんは上の27階に(そのホテルは26階建てなのに)行くと言い出す。
気がついたときにはエレベーターは上行き表示になり、1階ボタンも消えており、「27階」は幻想的な景色が広がっていたという。
タモリはやばいと思って1階に行ったが、もう十数分経過していた。
これは昔から当方には、合理的に解決できる仮説があった。
1. 科学的根拠
下行きのエレベーターが、突如上行きに変わることなど珍しくない
三菱エレベーターの場合、一部の旧式などをのぞいて、ボタンを2回連打することで押した階数ボタンを取り消すことが可能だ。
なんだかの間違いで機器が誤作動し、1階のボタンが取り消されれば、上向きに変わる可能性はあり得る。
2. 話を科学的根拠に基づいて仮説づける
タモリが見たおばあさんは、エレベーターの1階ボタンを「2度押し」して取り消し、上行きに変えられる状態にした。
そして26階ボタンを押し、(27階だと思われていたのは、実は26階だったのだ)
26階についたとき、26階は白壁にハロゲンライトという非常に明るい景色であったため、26階は神秘的風景のようであった。
十数分が経過した主な原因はタモリとその「おばあさん」が上に行くか下に行くかで言い争ったことが原因と考えられる。
3. 終わりに
人間は確率に弱い生物であり、「非常に起きる確率が少ないこと」は「絶対に起きえないこと」としても日常的には問題ない。
人間の記憶というものも曖昧なもので、時がたつとより抽象化される。また恐怖を感じればそういう「抽象的なもの」として記憶されてしまう。思い込みによって脳が「ありもしない」記憶を「補填してしまう」ケースもある。
非常に起きる確率が少ないことに遭遇すれば、人は「運命や神秘性」を感じてしまうし、後者によって「恐怖体験」が構成されてしまうこともあり得る。
中には全く「実際に起きた科学現象だけで起きた怪奇現象」だけの怪奇現象もあるだろうが、ほとんどは、ショックなどによって「構成された恐怖体験」なのだろう。
4. 参考
エレベーターのボタンをキャンセルする動画
間違って押してしまったときには役に立つと思います。全ての機種でできるわけではありません。上の動画は三菱の場合です。