第七回 ジャイアンはなぜ歌ったときのみ低周波音が出るのか?
ジャイアンが音痴でないことは、第三回で証明された。
そして、ジャイアンの歌を聴くとみんなが気分を害する理由は低周波音だと第六回で裏付けられた。
なら、ジャイアンはなぜ歌ったときのみ低周波音が出るのか？
今回はこれについて研究する。
仮説1：常に低周波音が出ている
ジャイアンは歌うときに大きな声で歌うので、それによって低周波音も大きくなる。
普通にしゃべっているときも低周波音は出ているが、小さいので気分を害すことはない。
しかし、歌うときは低周波音も大きくなるのでみんなが気分を害す。
仮説2：口の開け方で変化する
ジャイアンは歌うときに大きく口を開けている。
喉仏がそれで激しく揺れることによって、低周波音が出るのではないか。
仮説3：音域が極端に低い方に偏っている。
一般に、低周波音と呼ばれるのは、周波数が100Hz以下の音波である。
一方、超音波は16000Hz以上の音波で、100Hz以上で16000Hz以下の音が可聴音である。
そして、一般の人間が出せる声域はおおむね100Hzから1000Hz程度である。
ジャイアンはこの音域が低い方に偏っているのではないか。
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100Hz 16000Hz
低周波音 可聴音 超音波
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一般的な声域
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ジャイアンの声域
ジャイアンが音痴でないことの新たな証拠が見つかりました!!
それは、てんとう虫コミックス12巻に収録の『大男がでたぞ』で判明した。
ジャイアンが「大男なんて怖くない」なんていいながら、口笛を吹いていたが、歌的に上手かった。
また、低周波による被害も見られなかった。
よってジャイアンは音痴でないことは確定。
口笛は高い音なので低周波音は出ないため、被害がなかったと考えられる。